SNS公式アカウント運用の最新動向と事例を公開【後編】|インフルエンサーを起用したUGC増加施策

SNS公式アカウント運用の最新動向と事例を公開【後編】|インフルエンサーを起用したUGC増加施策

はじめに

本記事はカイコクを運営する株式会社BLAMが主催するウェビナー「【ECマーケティング責任者向け】SNS公式アカウント運用の最新動向と事例を公開」の内容を元に作成しております。

本セミナーはカイコクメンバー(サービスに登録されている複業者)にご登壇いただき、デジタルマーケティングにおける特定のテーマについてお話いただいています。よって内容については所属企業と関係ありません。

ウェビナー全編を見たい場合は以下よりアーカイブ動画があります!
ぜひ、ご覧ください。
https://blam.co.jp/events/3T40gTIn3aeipeUczNRg4L

インフルエンサー→UGCを狙う

インフルエンサーを呼び込む仕掛けを作る

個人的に結局はSNSでの一番の勝ち筋はUGC(商品に対する口コミ)を増やしていくことだと考えています。このUGCが増えていくことでいわゆるリーチ最大化に繋がります。

UGCの増加はユーザーの自発的な投稿によるもので、こちらが意図することではないのではないかというお声もあるかと思いますが、今回意図的に仕掛ける手法をご紹介します。

インフルエンサーを呼び込む仕掛けを作る

概要としてはまずは「SNSにあげたくなる(=UGC)商品」であることを自分たちのアカウントでアピールします。
そのアピールが出来たうえでインフルエンサーを呼び、インフルエンサーが商品を上げます。

そして、そのインフルエンサーの撮った動画や写真を真似して一般のユーザーもあげてくれるという流れです。

インフルエンサーを呼ぶ仕掛け

とはいえ「どうやってインフルエンサーを呼べばいいんだ」というお話は出てくると思うのですが、ここも仕掛けを作れると思っています。
インフルエンサーが求めているものは「みんなが知ってるけど手に入りにくい(予約がとりにくい)」ものだと個人的に思ってます。

例えばミスターチーズケーキ(売り切れてしまう、個数限定)やClubhouse(招待者限定)などです。
この流れを作るファーストステップとしていきなりインフルエンサーを呼ぶのではなく、まずはみんなが知っているという状態を作らなくてはいけません。
この「知っている」は1000人いたら1000人に対して知ってもらうという話ではなく、100人ほどに知ってもらうイメージです。

ショートビデオを活用する

そこで重要になってくるのがショートビデオだと思っています。
前回お話した通り、ショートビデオは自動的に広がっていく仕組みがあるので、ある程度の人たちに知ってもらう状態を作りやすいです。
もちろんこれはプレゼントキャンペーンなどで一気にフォロワーを増やすような施策でも良いでしょう。
要は1万人の人にすでに知ってもらっている状態を作るというのが大事です。

1万人が知ってて10個しか手に入らないなら、人気の商品といえます。
なので、まずは1万人に知ってもらう、その上で手に入りにくい商品っていうのを演出していくことが大事です。
この状態だと意外とインフルエンサーが自発的に来てくれる可能性も高まります。

こういった仕掛けを自社の商品だったりSNSで企画していくことで意図的にUGUを生み出していく流れを作れると思います。
このあと事例でも紹介します。

リピートしてもらえる商品力を持つ

ただ、ご注意いただきたいのはあくまで「リピーターが生まれる商品力を持っていること」が前提です。
仮にバズって一時的に購入されたとしても、リピートしてもらえなければLTVが伸びず、最初の投資費用を回収できなくなってしまいます。

まずはリピートされるための商品力向上に費用をかけていただければと思っています。

インフルエンサーを呼び込んだ事例(飲食店)

ある飲食店で意図的に行列を作る仕掛けを行い、その行列を生かしてインフルエンサーを呼び込むことに成功した事例になります。

実際にあった例_飲食店

手法としてInstagram広告を活用し、お店から半径5キロ以内でかつ10代、20代の1000人ほどを対象にキャンペーン(〇月〇日 限定100食無料ご招待)の配信を行いました。

それをみたユーザーは100食限定ということもあり、早くからお店に並びます。
この行列を自分たちのアカウントでアップし、お客さんにも投稿してもらえる仕掛け(SNSアップロードを条件にするなど)を用意しておく。

そうすることで、当日一気にたくさんの投稿が増えることに加え、行列の写真付きであるため、人気のあるお店であることを演出することができます。

このキャンペーンのポイントは最初の広告配信です。
「無料招待」は下手をすると商品が安っぽく捉えられてしまい、お店の価値が下がってしまうリスクもあるので、こういった限定した形で配信を行うことでリスクを抑えることができます。

KPIツリーを立てて、施策の実現性を探る

最後にこういったSNSやインフルエンサー施策が売上など事業KPIに結び付け辛いというお声をよくいただくため、どういう風に考えると納得感を生みやすいのかを説明します。

KPIツリーを立てて施策の実現性を探る

売上に繋がるCVを分解するとリーチ×CVRになります。
SNSにおいてこのリーチを最大化するためには自分たちのアカウントのフォロワーか、もしくはフォロワー以外かに分類されます。

自分たちのフォロワーで考えると、1万人〜10万人のアカウントは目指せる範囲です。
逆に言うとそれがリーチできる限界になります。
ただフォロワー外で考えてみると、例えば投稿がバズったり、UGCによる広がりで考えたりすると、リーチは10倍、100倍・・・など爆発的に広がる可能性があります。

信頼を生み出すには口コミが必要

CVRではECサイトのUX(導線や決済のスムーズさなど)はもちろんありますが、サービスや商品の信頼性もCVRに大きく関わってきます。

その信頼性を生み出す要素のひとつとして口コミがあるのは周知の事実かと思います。
よってUGCや口コミを生み出す施策はリーチとCVRのどちらにもヒットする施策になるため、重要性としては高いと考えます。

その上で考え方について少し説明をすると、KPIに置く場所としてはUGCの個数×1UGCあたり何リーチ取れるか、というのが分かりやすいかと思います。

UGCからのリーチ数を算出する

UGCからどれくらいリーチ出来ているかに関しては1人あたりのフォロワー数を仮定して算出する形になります。

例えばInstagramだったら1人あたり500フォロワーだとしたら×500をリーチとして仮定する、というような形です。
もしインフルエンサーに依頼するような場合でもこの考え方の下、費用対効果を試算することで投資判断がしやすくなります。

先にも述べましたが、注意としてはインフルエンサーに支払う報酬以外にもかかっている費用があると思います。

LTVを加味したときに売上が見合うのか=「今インフルエンサー等の施策をやっても良いサービス・商品の状態か」を可視化して、ご検討いただくのが良いと思います。

前編はこちらから

前編はこちらから
【前編】SNS公式アカウント運用の最新動向と事例を公開|Short Video戦争について

ウェビナー全編をご覧になりたい場合は以下よりアーカイブ動画がございます。
https://blam.co.jp/events/3T40gTIn3aeipeUczNRg4L

カイコクでは今回ご登壇いただいた方をはじめ、デジタルマーケティングにおける様々な領域のプロがご登録されています。サービスの詳細については以下をご確認ください。

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この記事を書いたメンバー
安藤 直杜 氏
大学在学中にInstagramを中心とした分散型メディアの会社を創業。合計で80万フォロワーまで成長させ4年目に売却。 2018年、LINE株式会社に入社し、電子チケットサービスのプロダクトマーケティングを担当。 その後LINE VOOM事業部へ移動しShort Video SNSの立ち上げを行う。クリエイターエコノミーの開発からコンテンツ獲得戦略などをに従事。 個人ではSNSを中心としたD2Cの開発やマーケティングのコンサルなどをおこなっている。
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