マーケティングとは仕組み作りではなく”仕掛け作り”である
中島 みき

マーケティングとは仕組み作りではなく”仕掛け作り”である

中島 みき
面白法人カヤック ちいき資本主義事業部
事業部長

毎週水曜日にYouTubeにて放映している「カイコクアカデミー」のインタビュー記事第四弾です。

今回は、面白法人カヤックのちいき資本主義事業部で事業部長を務める中島みきさんのインタビュー記事をご紹介いたします。

難易度の高いことをやりたい

ご自身のキャリアについて教えてください。

現在は鎌倉にある、ゲームや広告制作をメイン事業として展開している面白法人カヤックという会社で、ちいき資本主義事業部という地方創生や暮らし方にフォーカスした事業の事業部長を務めています。

もともとは12年ほどヤフー株式会社で広告事業に取り組んでおりまして、最後の1年はPayPay株式会社の立ち上げに携わり、実は「100億円あげちゃうキャンペーン」を2回ほど企画・運営をしていました。

現在、カヤックではどんなお仕事をされているのでしょうか?

私が面白法人カヤックで担当している領域が、移住スカウトサービス「SMOUT」というサービスです。

特に最近テレワークとかができるようになって、地方移住を考える人がすごく増えてきているのですが、こういった「地方に行きたい人」と「地方に来てほしい人」を繋ぐサービスの運営をしています。

また、カヤックではこのほかに「まちのコイン」という地域コミュニティ通貨の事業も行っています。簡単に言うと、地域に住む人や関わる人がそのコインを使えば使うほど仲良くなるというもので、1年程前から各地域へ導入が進んでいるのですが、今は鎌倉で使えるようになっています。新型コロナの影響で地域で過ごす時間が長くなってきているので、「まちのコイン」も多くの地域に導入して繋がりを作っていきたいなと思っているところです。

地方創生に携わろうと思った背景やきっかけはありますか?

ヤフーに長く在籍していたときに、様々な地域の方にお会いすることが多くありました。一つ一つの地域規模は小さいですが、そんな中でも色々な施策や取り組みをすることで、”一人ひとりの心に大きなインパクトを残すことができるなあ”と感じることがあったんです。自分が経験を重ねていく中で、「次にチャレンジすることは何だろう」と考えたときに、自分にとってもっと難易度の高いこととして、今まで関係を持った地域でのマーケティング活動をやっていきたいなと思いました。今では600以上の地域の方々とお仕事をさせて頂いています。

マーケットを育成していく

「SMOUT」についてもう少し教えてください。

「SMOUT」は「地方に行きたい人」と「地方に来てほしい人」を繋ぐ移住スカウトサービスです。このメディアにたくさんの地域の情報が掲載されているのですが、自分に合った情報に出会って、その中で合った人とたくさんお話をして頂く、そして多くの人が移住や2拠点居住を考え出すきっかけにつながればいいなと思っています。私自身も、熱海市に2拠点居住先を見つけて、今は温泉の出る家に住んでいますね。

そう言えば、事業部名の「ちいき」は平仮名ですね!

そうです。理由があって、「ちいき」という平仮名にすることで、地域を開くという意味を持たせています。関係人口という言葉もありますが、これまでの閉じられた地域ではなく、そこに住む人もそうでない人も「同じコミュニティだよね」という考え方を取り入れていきたいなという思いもあって、平仮名にしています!

深いですね。今、事業部長として具体的にどのような業務を行っていますか?

事業責任者の立場になるので全体の戦略を描くことと、一方では営業の一部やマーケティング、例えばどうやってユーザーを増やしていくのかといった施策の展開などを担当しています。なんでもやっているという感じですね。第3回のカイコクアカデミーに登壇されていた松原さんもおっしゃっていましたが、問い合わせメールの対応を私もやっています(笑)。

マーケティングの施策の中で、印象深いものはありますか?

「SMOUT」でいうと、1つでも多くの地域の情報がサービスに掲載されているか、というところが一番大事になってきます。移住したい人のニーズは本当に多様なので、そのニーズに応えるためには多くの情報が掲載されていなければなりません。そのためには地域の方々に(サービスに掲載する)情報を書いて頂かなくてはならないので、この1年間は彼らとのネットワーク作りにとても時間をかけて取り組みました。

単純にユーザーを獲得する、とは違うアプローチですね。

はい。(SMOUTは)まだまだマーケット育成というフェーズのため、まずは地域の方々とのネットワーク作りによって、地域を盛り上げていくことで、一般の都市部のユーザーが自発的に興味を持って入ってきてくれるだろうという仮説を立てて、”仕掛け”をつくっていました。

やっぱり、楽しそうにしている人やサービスのところに人は集まりますよね。

「仕組み」と「仕掛け」の違いとは?

中島さんのお仕事をマーケティングという言葉を使わずに再定義すると、どのようになりますか?

私は“仕掛け装置屋さん”だと思っています。

一投すると続いてどんどん倒れるような仕掛けがあると思うのですが、それがマーケティングなのかなと。何を一投すると人が動くのか、そこを仮説立てて検証するということも含めて、仕掛け装置屋さんなのかなと思いますね。

「仕組み」よりも「仕掛け」という言葉を使う理由はありますか?

「仕組み」は完成されているもの、というイメージがあります。それを実行する中で、うまく機能しないとき、私が「もう1回作り直そうよ」とメンバーに言うと、みんなすごい嫌な顔するんですよ(笑)。マーケティングはやってみてうまくいかなかったら、すぐに次のことを実行するというのが大事だと思っていて、「仕組み」という言葉で連想する「組んだもの変更すること」というよりは、あえてマネジメントの観点も踏まえて「仕掛ける」という言い方をすることを意識していますね。

貴重なお話、本日はありがとうございました!

地方・地域に興味のある方はぜひ「SMOUT」にもご登録ください!

マーケターという職種を再定義すると…

仕掛け装置屋さん
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マーケターを
再定義していただいた方
中島 みき
面白法人カヤック ちいき資本主義事業部
事業部長
大阪市生まれ。長野・千葉・東京など様々な地域で暮らす。広告代理店を経て、2006年オーバーチュア株式会社、2008年よりヤフー株式会社に入社。 2013年より同社営業推進本部長として、ヤフー広告サービスの「売れる仕掛けづくり」を担う。 2018年4月よりPayPay株式会社の立ち上げに参画、「100億円あげちゃうキャンペーン」を企画運営。 2019年7月カヤックLiving 代表取締役。現在、面白法人カヤック ちいき資本主義事業部 事業部長として、移住スカウトサービス「SMOUT」、使えば使うほど仲良くなるお金「まちのコイン」を運営。 国土交通省「ライフスタイルの多様化と関係人口に関する懇談会」委員。内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局「地方創生テレワーク推進に向けた検討会」委員。 2020年10月から、都内と熱海市の二拠点生活を開始。
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